秋のヘッドフォン祭2016で新製品を色々試聴してきました。
Oriolus FORSTENI, mellianus
Oriolusからは気になっていたこの2機種を聴いてきました。写真はmellianus。
初めにFORSTENIを試聴しましたが、上位モデルのOriolusに匹敵するのではと思える程のサウンドでびっくり。
念のためOriolus 2nd Genを試聴すると、FORSTENIの方がやや音の密度が低いようで、あっさり気味。音と音のつながりなど、総合的にはOriolusに軍配が上がりました。
危うく、Oriolusの立場がなくなるのではと思いましたが、ちゃんと比較すると好みはOriolus寄りだったので一安心。
mellianusは10個のドライバを搭載していて、音の緻密な表現が印象的でした。ドライバ数は異なりますが、Campfire AudioのANDROMEDAと是非聞き比べしたいです。
FOSTEX TE04
FOSTEXから出品されていた新型イヤホン。
TE05のアルミ筐体からプラスチックへ変更したモデルで、高域の金属的な響きが抑えられ、聴きやすい音になっていました。
耳かけ式で、筐体の軽さもあり、装着感はかなり向上していました。お値段もすこしお安くなるそうです。
ONKYO A800,E900M
ONKYOブースでは新型ヘッドホンとイヤホンの2機種を試聴。
A800は開放型ヘッドホンながら十分な低音量、かつ中高域も埋もれることなく、かなり好みのサウンド。
極太のヘッドバンドのおかげかは分かりませんが、装着感も良好。きしめんケーブルの必要性だけは?でしたが、調べてみると399ドルで中々お手頃な価格。
欲を言えば今は密閉型が欲しいので、廉価なH900Mの動向も気になりますが、仮にA800だけが発売されたとしても思わず買ってしまいそうに気に入りました。
ハイブリッド型のイヤホンE900Mの方は順当にE700Mのサウンドを強化し、リッチな仕上がりに。低音の深みが増し、高域のキラキラした感じも増していたように思います。
E700Mのサウンドが気に入った方のステップアップには最適。
KENNERTON AUDIO EQUIPMENT ODIN
KENNERTONの平面駆動型ヘッドホン。お値段は30万円超え。
ひたすら重く、締め付けられるヘッドホンでした。調べたら670gあるそうです。
音以外のインパクトが強く、肝心のサウンドが思い出せません。一言で表すならば「強い」ヘッドホンでした。
Audeze iSINE 20
平面駆動イヤホンiSINEシリーズ。イヤーフックの部分は仮ということですが、試聴できました。
平面駆動の特徴でもある「特徴のなさ」、変な音の偏りや強調がなく、真に音質だけを突き詰めた音。
カナル型ですが浅く装着すると良いらしく、LAB II並みに広い音場と、ずっと聴いていたくなるようなサウンドで好印象。
流石に遮音性は低く、音漏れも相当あるので、電車などでの使用は難しいかも。
その他、HIFIMANのShangri-LaやSENNHEISER HE-1といった超弩級システムを試聴させてもらったり、
Just earのオリジナルチューニングモデル「Mellow Memories」を持参したMH1と聞き比べてみたり、
Kuradaのフルオープン型ヘッドホン「KD-OR12」で、用意されたアニソン音源を聴いて開放的な気分に浸ったり等々・・・
全ての新製品を網羅することは叶いませんでしたが、今回のヘッドホン祭は中々盛りだくさんの内容でした。
心残りはFocal UTOPIAの試聴整理券をもらい損ねたことと、SENNHEISER HE-1が試聴できることを知らずに、聞きたかったCDを持参しなかったことですね。
以上、次の「春のヘッドフォン祭2017」は4月29,30日の開催となるようです。
SONY デジタルオーディオプレーヤー ウォークマン WM1シリーズ ゴールド NW-WM1Z N
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