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FOSTEX TM2の開封とレビュー

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5月31日に発売されたFOSTEXの完全ワイヤレスイヤホン「TM2」を購入しました。

前から気になっていた機種でしたが、事前に予約ができなかったことと、発売日に売り切れが相次ぐなど色々あり、ようやく確保することができました。

ここ数年、様々なメーカーから完全ワイヤレスイヤホンが相次いで発売されていますが、TM2の売りは何といってもイヤホン本体の付け替えが可能な点。これまでも左右の本体が接続されたワイヤレス用のケーブルは発売されていましたが、完全ワイヤレス用のものは国内で正式に発売されていませんでした。

さらにTM2はデフォルトのMMCX端子用ケーブルに加え、FitEar用の端子とカスタムIEM用の2pin端子のオプションケーブルが販売されるため、ケーブル着脱可能な市販のイヤホンのほとんどに対応できる点が話題となっています。

パッケージはこんな感じ。初回生産限定特典として公式ショップで5,476円で販売されているFitEar用のオプションケーブル「ET-TM2F2P」が付属します。FitEarのカスタムIEMを所有している身としては、何としても初回生産限定特典を購入したいと思っていました。

特典は数が無くなり次第終了ですが、現在取り寄せとなっている販売店でも付属する場合があるとのことで、注文の際には念のため確認した方が良いかもしれません。

中身は2段構造。上段に充電用ケースとイヤホン本体、下段に付属品が入っています。使用前に充電するよう注意書きの紙もありました。

付属品は初回生産限定特典のケーブルとL、Sサイズのイヤーピース、USBケーブル、本体収納用ポーチ(ケースは入りません)、ステッカー。

ケース表面はプラスチック、底面の四隅に滑り止め用の小さなゴムが貼ってあります。開くと写真のようになっていて、イヤホン本体の付け替えを想定してか収納スペースはかなり大きめに作られています。

レシーバーの側面に操作用のボタンがあり装着するとちょうど下側にきます。加えて本体外側を指でなぞることで音量なども調節できます。左右どちら側でも同じ操作が可能な点は良いですね。

使用感

着け心地は接続するイヤホンによりますが、TM2本体は約11gと非常に軽く、重さを感じません。ボタンが耳の後ろ側にあるため、操作時には慣れが必要です。これまでの経験からつい指がイヤホンに動いてしまいます。

また、本体側面を指でなぞって音量を調節しますが、人差し指だけで強く抑えすぎると本体がずれてしまうためこちらも慣れが必要です。公式には掴むようにして親指で操作するそうです。

収納ケースは結構大きいため、携帯性はよくありません。ケース自体にバッテリー機能はなく、単にケーブルからの充電用であることと、本体だけで最大10時間の連続再生が可能ということなので、普段は収納ケースを持ち歩かないことにします。

現在対応機器を持っていないので試せませんが、左右独立して接続できるTrue Wireless Stereo Plus機能もいずれは試したいですね。あと不満点として、操作音やガイダンス音声の音量がかなり大きいこと。イヤホン側にもよりますが、付属イヤホンでもかなり大きく感じるので問題かと思います。今後公開される専用アプリ等で調節できるようにしてほしいです。

ちなみに普段使いのJust ear XJE-MH1を収納すると写真のようになります。残念ながらイヤホン本体が収まりきらず、蓋も締まりませんでした。収納して持ち運ぶことはないためそこまで問題はありませんが、充電時にはケーブルを外す必要があります。

初回生産限定特典のケーブルを使用してFitEar MH335DWSRを装着してみました。こちらであればケースにも十分収まります。ところが今度はホワイトノイズが気になるといった問題もありました。

音質

有線接続時のイヤホン本来の音質と比較するとさすがに劣ってしまいますが、そこはトゥルーワイヤレスとして承知の上での購入。それでもイヤホンの特徴をあまり殺さず、そのまま再生できているのではないかと思います。ただ接続するイヤホンによってはホワイトノイズが大きくなってしまうかもしれません。

それと付属イヤホンについて。はたして本製品を購入する人が付属イヤホンを使用するのかといった疑問はありますが、せっかくなので。

構成は自社開発の6mmのD型ドライバ1機。中域にフォーカスしていて、低音と高音は控えめ、すっきりと聴きやすいバランス。悪くはありませんが、製品のコンセプトからすると存在に疑問を感じてしまう部分。イヤホンを除いてもう少しだけでも価格を抑えたバージョンもあると嬉しかったですね。

ということで、今のところの不満としてはシステム音の音量が大きい点、接続するイヤホンによってはホワイトノイズが気になってしまう点ぐらいでしょうか。

しばらく普段使いしてみてまた何かあったら追記しようと思います

※7/1追記

購入して大体1ヶ月経ちましたので、色々と思うところを追記しておきます。

良い点

  • 既に所有している好みのイヤホンを完全ワイヤレス化できる
  • バッテリーの持ちが良い

TM2の購入理由のほとんど全てを一つ目の項目が占めているかと。多少音質は落ちてもお気に入りのイヤホンをワイヤレスで便利に使いたいといった、特にカスタムIEMユーザーからの需要が大きいところに、初回特典も上手くハマった感じです。今のところ他のワイヤレスイヤホンの購入欲はかなり抑えられています。

今一つな点

  • 接続するイヤホンによってはケースに収まらない
  • 本体側面による音声調節がシビア

ケースの収納スペース問題は先述のとおりですが、私はいい感じのケースを見つけたので普段はそちらを使っています。

バッテリーの持ちがかなり良いのでこのように付属ケースを持ち歩かなくとも大丈夫ですが、結局充電は必要になるのでその都度イヤホン部分を取り外す必要が生じます。TM2は若干つくりが甘い印象があるので端子部分にかかる負荷も気になります。ケース単体で充電機能がないのなら収納部分をギリギリまで拡張しても良かったのでは・・・

それと本体側面を指でなぞることで音量を調節できますが、1回の動作で1メモリ分動くため、ある程度の量調節したい場合何度も指を動かす必要があります。また、指も大きく動かさないと認識しないので慣れが必要。付け加えると、 ボタンの長押しで電源をON/OFFしますが、押しすぎるとペアリングモードになるのでこちらはタイミングの慣れが必要。

改善を望む点

  • 接続するイヤホンによってはホワイトノイズが目立つ
  • システム音声の音量が大きく、調節もできない
  • 本体だけでリセットができない

ホワイトノイズについては先述のとおり。それよりもシステム音声をどうにかしてほしいです。電源ON/OFF時にはまだ心の準備ができますが、バッテリーが減少した際のアナウンスは急に来るため心臓に悪いです。

本体側でスマホと接続、解除していると接続状態が良く分からなくなる時があります。最低限のルーチンで操作すれば問題ないのですが、レビュー用に色々な動作を試したりとルーチンを外れると、電源を切った状態なのに音楽が再生できたりとよく分からない状態になることがありました。付属ケースに入れればリセットできますが、普段持ち歩かないので本体側だけでリセットする手段が欲しいところ。

色々と改善の余地はありますが、所有イヤホンの完全ワイヤレス化という点に絞れば現時点での最適解。その他の点をどこまで許容できるかが購入の指標になると感じました。

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