ULTRASONE Edition9をメンテナンスしてみた話
ところで、現在所有しているヘッドホンの中で特に気に入っていたものは「SENNHEISER HD800」と「ULTRASONE Edition9」の2つ。
HD800は先日HD800Sにその座を譲ったため、劣化したイヤーパッド等の交換は叶わぬ夢となりましたが、この機会にくたびれたEdition9には真新しい状態に戻ってもらいます。
メンテナンス項目は4つ。
1.ケーブルのぐらつき解消
2.メーカーロゴ部分のくすみ除去
3.ハウジング表面の傷除去
4.イヤーパッド、ヘッドパッドの交換
順番にこなす中で参考までに掛かった費用も記載しておきます。
メンテナンス前の状況はこちら↓
一見綺麗に見えなくもないですが、ロゴの部分は変色が進み、ほぼ一面がくすんでいます。
ハウジングもデフォルトの磨き傷に加えて、使用時に発生した細かなすり傷があります。
ヘッドパッドはこんな有様。清々しい程にぺしゃんこになっていました。使用する分には問題ありませんが、さすがにどうかと思う見栄えなので取り替えます。
ハウジングをフレームから外して作業開始。
1.ケーブルのぐらつき解消
気づいた方もいるかと思いますが、私のEdition9はリケーブルを施しています。しばらく前から左側のケーブルの付け根がぐらついていたので、分解してみます。
イヤーパッドと張り付いていたダストクロスを取り外しました。ダストクロスを剥がした跡には色褪せてベタベタした何かが残っていたため、写真ではふき取っています。
しかし穴を塞いでいる膜にまで変色が及んでいました。
3か所のネジをプラスドライバーで外します。
かなり見づらいですが、ハウジングとケーブルの付け根を固定する小さな板が外れていたため、枠にしっかりとはめ込み直しました。ひとまずはこれで大丈夫そうです。
ここまで分解したこと初めてだったので、この機会に観察。思ったよりもあっさりした作りで、ここからあの濃厚なサウンドが生まれるとは驚きです。
この作業で掛かった費用は0円。
2.メーカーロゴ部分のくすみ除去
今回のメインとなる作業。まずはロゴを拡大してみます。
元からこんな色だったかと見紛う程、一面鮮やかに変色しています。
Edition9の宿命とはいえ、どうにかしたいですね。
そういえば最近発売されたばかりのAK380 Copperの試聴機に同じような変色、錆が発生していました。
これをヒントに、銅の錆を落とす要領で何とかならないかと調べてみます。
どうやら酢と塩を使うと良いらしい・・・ということで早速、スポンジに染み込ませてこすります。
良記事