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最強の散歩のお供、KOSS Porta Pro Wirelessのレビュー

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昨年に登場した、あのポタプロことPorta Proのワイヤレスモデルを購入していましたのでそのレビューです。

パッケージ

Porta Proについては今更語るまでもありませんが、1984年に発売され、30年以上経った今でも多くの愛用者のいる名機。これまでも様々なカラーバリエーションや、リモコンを搭載したりと時代に合わせたモデルが発売されてきましたが、この度ついにワイヤレス化を果たしました。

私自身もオリジナルのPorta Proを8年程前に購入しています。その時は黒を基調としたパッケージでしたが、今回は白を基調とした明るいデザインとなっています。

ワイヤレスと銘打ってはいますが、写真のとおり完全なワイヤレスではありません。これまで伸びていたケーブルを単に付け替えたような見た目ですが、このチープ感こそがPorta Proとも言えます。

開封

箱を開けると「Hearing is Believing」の文字。「百聞は一見に如かず」を英語では「Seeing is believing」と言うそうで、こちらは「百見は一聴に如かず」みたいなニュアンスでしょうか。

内箱

内箱を取り出しました。以前購入したオリジナルモデルではこの時点でプラスチックケースにはまった本体が見えてましたので、ポタプロに似合わず高級感が増しています。

内容物

中には専用ケース、USBケーブルが入っていました。既に発売されているPorta Pro用のケースは黒一色でしたので、少しカラーリングが変更されています。

ケース収納時

ケースを開けるとPorta Pro Wireless本体が出てきました。見てのとおり、コンパクトに収納できます。

Porta Pro Wireless 本体

本体外観。見たまま、オリジナルモデルからケーブルが変更されています。

本体重量は70gと軽量。

リモコン部分

マイク内蔵リモコンから電源のON/OFF、再生/停止、音量調節、曲送り/戻しができます。

USBコネクタはMicro USB Type-B

リモコンの側面にUSBケーブルを接続して充電します。連続再生時間は約12時間と十分。

使用感

本体重量70gと、もともと携帯性は優れていましたが、ワイヤレス化したことで音楽を聴き始めるまでの動作が一気に短縮されました。着け心地も、重さはもちろん、左右の締め付けもそれほど強くないため、他のヘッドホンに比べて存在をあまり意識せずに済みます。

見た目的には、左右ハウジングをつなぐケーブルもヘッドバンドに沿わせることですっきりするのではと思いましたが、メンテナンス性や収納時のことを考えているのかもしれません。

メンテナンスといえば、まだ当分先にはなりますが、イヤーパッドが経年劣化でボロボロになっても、一つ180円、サイドクッションも一つ130円で購入できるので、これもPorta Proの強みです。

専用ケースも併用すれば更に長持ちするでしょうが、個人的には鞄からスッと出してそのまま装着したいため、使用していません。今のところは特に問題なさそうです。

不満点としては、ケーブルの中心にあるボタンが小さく、隣のボタンと近いこと。曲を再生/停止時に親指で押すと、音量ボタンと同時に押してしまい、反応しないことがよくあります。良く狙いをつければ回避できますが、もう少し間隔を広めにとって欲しかったですね。

音質

こちらは今更多くを語る必要もないかもしれません。百見は一聴に如かず、と終わりたいところですが一応。

Bluetooth対応コーデックはaptX、SBCに対応。

見た目によらずしっかりと低音を聴かせてくれる伝統のポタプロサウンドは健在。このサイズ、しかも開放型というハンデを感じさせないほどの量の低音が出てきます。

中域や高域についてはクリアとはいえず、曲によっては団子になってごちゃっとした印象もありますが、この製品に関してそこはあまり重要ではありません。低音に埋もれない量は十分に出ているので、あまり細かいことは考えずにBGMとしてノリよく聞ければそれだけOK、という方であれば間違いなくポタプロサウンドの虜です。

総評

リモコン操作に若干の難ありでしたが、総じて満足いく製品だと思います。開放型で音漏れするため使用場面は限られますが、個人的には公園などで、周囲の音を聴きながら散歩するシチュエーションに最も適したヘッドホンでした。本体とDAP間のケーブルがないだけでも携帯性、利便性ともに各段に向上しています。この季節、イヤホンに比べて僅かながら耳元の防寒になるのも良いです。

最大のネックとしては、オリジナルのPorta Proが約4,000円なのに対し、Porta Pro Wirelessが約13,000円と、9,000円も高額なこと。もう少し安いところもありますが、それでも約11,000円。他社から販売されているワイヤレス用のケーブルだけでも更に高価なものがありますが、元々の値段が安価なため、ワイヤレス化のためにオリジナルの3倍の金額を出せるか、という判断基準になってしまう点。

昨今の完全ワイヤレスイヤホンのように、将来的には完全にケーブルを排除したPorta Proも出てくるのではと妄想もしてみましたが、更に高額になることは必至。価格的にもこの辺りが限界なのかもしれません。

個人的には利便性はもちろん、再生時間も十分なので購入する価値はあると思っています。まさに最強のお散歩ヘッドホンとして、鞄に一つ。おススメです。

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