小さな実力派、Pentaconn Cのレビュー
今回はUSB Type C変換ケーブル「Pentaconn C」のレビューになります。
12月4日に発売となる新製品ですが、日本ディックス様よりレビュー依頼とサンプルをご提供いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
なお、Pentaconn Cの対となるジャック径はΦ2.5、Φ3.5、Φ4.4の3種類がありますが、接続機種のジャックと比較し易いΦ3.5を選択しました。
接続機種は以前ブログでも紹介したノートパソコン「ASUS ExpertBook B9」と、最近新調したスマートフォン「SONY Xperia 1 II」になります。
外観・使用感
本体の長さは公称120mm(±5mm)、実際測ってみると118mmでした。ケーブルはしなやかに曲がるため、取り回し易いです。重さは約11.5gと非常に軽く、被膜部分も丈夫に作られていたため気軽に持ち運ぶことができました。
Type Cコネクタ側、3.5mmジャック側は共に表面がヘアライン加工、また端子部分は金メッキ処理されており、質感は高いです。
音質
試聴にはA8000、IER-Z1R、XJE-MH1、MH335DWを使用しました。
Xperia 1 II
本体側のイヤホンジャックと比較試聴しました。各種サウンド設定はデフォルトもしくは無効にしています。
音量はPentaconn Cを接続した場合の方が取りやすいです。
Xperia 1 II単体の場合でも十分に健闘していましたが、Pentaconn Cを接続すると音の輪郭がより鮮明になり、低域の沈み込みと音場の広がりが増しました。1音1音が明確になるため、A8000との相性が良いように感じます。
劇的な変化とまではいきませんが、Xperia 1 IIのイヤホンジャックに戻すと音全体が平面的な印象を受け、少し物足りなく感じました。Pentaconn Cを使用した方が音楽的に聴いていて気持ち良いです。
一方で楽曲にもよりますが、音源に一定量以上のホワイトノイズが含まれる場合、ホワイトノイズまでかなり鮮明に聴こえてしまい気になる場面がありました。後述するノートPCと接続した場合にはそれほど気にならなかったので、Xperiaとの相性によるものかもしれません。
また、Type Cコネクタ本体部分の長さが意外にあるため、動き回る際に接続部分へ負荷がかからないかも少し心配になりました。
ExpertBook B9
こちらはPentaconn Cを接続することで劇的に音質が改善されました。音の傾向としては先のとおりですが、ただ音を出しているだけの一般的なPC側のイヤホンジャックと比べると雲泥の差です。
音量はやはりPentaconn Cの方が取りやすいですが、Xperiaで気になったホワイトノイズは気にならず、音に関しては大満足です。
また、ノートPCは基本卓上で使用するのでスマートフォンの時のように端子への負荷を心配する必要もありません。
気をつける点としては、本体に横幅があるため、機種によっては隣接する端子との兼ね合いが生じることぐらいでしょうか。
本体サイズが小さく非常に軽いため、なるべく荷物は減らしたい出先でPCを使用する際にも持ち出せる、必須の装備となりそうです。
まとめ
軽量コンパクトながらも質感が高く、それでいて1万円台前半で購入することができるPentaconn Cのレビューでした。接続機種との相性もありましたが、特にモバイルPCのオーディオ環境を、携帯性を損なわずに手軽にランクアップさせたい方にとっては最適な選択肢になると思います。
最後にお知らせです。12月4日に発売されるPentaconn Cですが、次のウェブサイトで購入することができます。
Yahoo!ショッピング日本ディックス店
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ndics/
e☆イヤホン
https://www.e-earphone.jp/
また、e☆イヤホンの全店舗でPentaconn Cの全モデル(Φ4.4、3.5、2.5)の試聴が可能とのことですので、気になる方はコロナ対策の上、ぜひ足を運んでみてください。