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final×DITA SHICHIKU.KANGEN-糸竹管弦-の開封とレビュー

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先日発売されたfinalとDITAのコラボイヤホン「糸竹管弦」を購入しましたので、その開封の様子とレビューです。

糸竹管弦は日本のfinalとシンガポールのDITAが共同開発したモデルということで、A8000やDITA Brassを使用していた私にとってはかなり気になっていた機種でした。お値段は298,000円とかなり高額で、残念ながら試聴する機会に恵まれませんでしたが、twitterの感想などである程度の音の傾向を踏まえたうえで購入に踏み切りました。

昨年12月に予約を開始し、当初は2月に発売予定でしたが延期の後、4月26日にようやく発売となりました。世界500台限定ということで、既にfinalのオンラインショップでは売り切れてしまいましたが、現在6月の時点でまだ何店か在庫があるようです。

開封と使用感

外箱はイヤホンとしてはかなり大きめのサイズ。final方式の梱包のようです。右下にシリアル番号が記載されています。

内箱も巨大で、白を基調に金文字をあしらった裁縫箱のような構造でした。紙製ですが表面の手触りも高級感があり、お祝い事で貰っても違和感ないかもしれません。IER-Z1Rの内箱を更に豪華にした感じです。

SONY IER-Z1Rの開封とファーストインプレッション

最上段にはイヤホンとケーブルが専用の収納袋に別個に入っていました。撮り忘れましたが、収納袋の水引のような結び目にまでこだわりが感じられました。ついでにオシャレなアクリル板が入っていたので撮影用に下に敷いてみます。

イヤホンの収納袋にはハウジング同士がぶつからないように仕切りがありました。持ち運ぶ時に重宝しそうです。

中段にはイヤーピース、MMCX ASSIST、2.5mmと4.4mmの交換用プラグ、ノズルのフィルター取り外し用の棒といった付属品が入っています。MMCX ASSISTの黒は糸竹管弦専用カラーだそうです。

OSLOケーブルのAWESOMEケーブルを初めて体験しましたが、簡単に脱着でき、購入時から3種類のプラグを換えて楽しめるのは良いですね。

その他、糸竹管弦の各部のこだわりや、finalとDITA両社の歴史などが記載された小冊子が入っています。

イヤーピースはfinal TYPE Eと、final TYPE E softがそれぞれ5サイズ入っています。比較した結果、密着感の良いE softを選択しました。

下段には収納ケースと説明書、保証書が入っていました。イヤホン付属ケースあるあるで実用性がいまいちだったため、普段使いはFitEarのイヤホンケースを使用しています。

本体表面には漆と沈金で麻の葉文様が施されていて、触ってみると確かに細かな溝があるのが分かります。艶やかで繊細で、もう工芸品の領域に入ってるようで、写真撮影にも力が入りました。

ただ、普段使いにはかなり気を使いそうです。特に角ばった部分の塗装剥げには気を付けようと思います。

A8000の振動板を採用したことからA8000と同じくらいの大きさを想像していましたが、実際には厚みが抑えられていて、若干小ぶりとなっています。角の部分にはまだ少し注意は必要ですが、耳への収まりは良くなっていました。

L側にSHICHIKU・KANGEN、R側にDITA・finalと内側に印字されていることから、フォントの違いはメーカーを表しているようです。フィルターはA8000同様に装着済です。今回はしっかりと確認しました。

ケーブルを装着してみました。こちらも分岐点に麻の葉文様があり、デザインは統一されています。イヤホン史上最も和服に似合うかも。個人的にはもう少し落ち着いた色合いのケーブルが良いですね。

ケーブルはかなり癖が強く収納時には綺麗にまとまりますが、使用中の取り回しはよくないです。装着時に少しでも長さに余裕があるとクルクルと巻いてしまいます。本体の取扱いも含めて使い心地はあまり良くない印象です。

音質

さて、肝心の音については所有するfinalのフラグシップイヤホン、A8000との比較がメインとなります。

第一印象としては、まず低域の量感があるなぁというものでした。A8000よりもかなり増えています。低域は増しているのですが支配的にはならず、他の帯域をマスクするようなこともないため、優等生で良質な低音、といった感想です。程よく膨らみもあるため、A8000のようにスピード感のある楽曲にハマることは無くなりましが、全体のスケール感は増しました。

中域もしっかりと前に出てきます。解像度の鬼だったA8000の角がとれ、多少マイルドになったことでより自然な音に近づいた印象です。ボーカルの艶という点では糸竹管弦が若干優位に立っていると感じました。

一方で高域についてはA8000と比較するとかなり大人しくなり、高音好きな方には少し物足りないかも。耳に優しく長時間聴いても疲れないバランスになりました。

全体的な響きはA8000よりも空間が広がっているように思います。ゆったりとした壮大な楽曲との相性が良さそうです。

参考までに、twitterでもつぶやきましたが音量大きめで聴く「鏡面の波 [Orchestra Ver.]」

https://youtu.be/b7hNHJCAses

との相性がこれぞ糸竹管弦の本領発揮!という感じで抜群に良かったです。映画のサントラなど大編成の壮大な曲は大体合うのではないでしょうか。最近の曲だと「Beautiful World (Da Capo Version)」の中盤以降の低域も良い感じでした。

総評

簡単にまとめると、全てを余すところなく表現するA8000と、A8000に裏打ちされた一定の解像度を軸に、中低域に焦点を絞りナチュラルサウンドに調整された糸竹管弦、のようなイメージ。なので、A8000+10万円分の上位互換的な音を期待すると拍子抜けするかと思います。A8000からイヤホンの性能はそのままに+10万円は音の調整とケーブル、豪華な外装分だと勝手に想像します。

よって、糸竹管弦は価格はもちろんのこと、デザインやケーブル、サウンドに少し癖があり、A8000のように広くお勧めはできません。少なからず人を選ぶ機種だと思います。

一方で、その音の方向性と好きな楽曲が合致すればかなり魅力的に化ける可能性を秘めているので、可能であればお気に入りの1曲で試聴だけでもしてみることをお勧めします。

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