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SENNHEISER IE900の偽物を本物と徹底比較してみた

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(6)ケーブルの長さと質感、部品と品質の違い

ケーブルは一見同じに見えますが、偽物の方は全体的に表面の光沢感が強く、ビニールっぽさがあります。
また、ケーブルの長さにも違いがあり、
3.5mmプラグから分岐点まで、本物が84cmに対し偽物が86.5cm、
分岐から耳掛け部分まで、本物が31cmに対し偽物が34.5cmと、約6cmも長くなっていました。

mmcxコネクタ部分はR表記のフォントが小さめ。
また、コネクタ自体も本物には複数の細かな溝がありました。

後は単純にクオリティの問題として、偽物には大きなバリが目立ちます。

3.5mmプラグ部分は偽物に少しバリが見られる程度で大きな違いはありませんでした。

(7)ケーブルのスライダーのホログラムシール

IE900のケーブルのスライダーには写真のようなホログラムシールが貼られています。
本物は3本全て、ロゴがシールの中心にあったのに対し、偽物は2本がズレていました。
また、手持ちのマクロレンズで撮影して拡大したところ、本物は精密なロゴや文字、放射状のラインが確認できるのに対し、偽物は明らかに低解像度で文字が読めません。

(8)イヤーピース

偽物のイヤーピースはグリルが半分しかありませんでしたが、巷に出回っているものは揃っているものが多かったため、あまり参考にならないかもしれません。
また、後述する本体側の方が顕著なのですが、グリルの中心部分の形状について、本物が六角形に近い形なのに対し、偽物は丸形に近い形といった違いがあります。

(9)クリーニングツール

クリーニングツールについては偽物が初めから曲がっていたのと、本物の方が光沢がある程度。

(10)ケーブルクリップ

ケーブルクリップが入っている袋について、本物にはプラマークが印字されているほか、圧着式で密閉されているのに対し、偽物はチャック式で開閉可能でした。
また、本物のピンは中が空洞になっているのに対し、偽物は穴がありませんでした。

(11)説明書

表紙と裏表紙について、偽物のほうの光沢が強いです。
また、最後の77~80ページについてのみ、偽物はなぜか外側ではなく内側にページ数が印字されていました。
クリーニングクロスについては、本物の方にロゴの立体感がある気がする程度でほぼ見分けがつきません。

3.本体

ここまでパッケージや付属品の多くの違いを見てきましたが、ようやくイヤホン本体に移ります。

(1)表面とロゴ周りのバランス

全体的に偽物の方が光沢があります。
ロゴが印字されている長方形の部分について、本物の方が細長いです。
参考までにざっくり計測したところ、本物の11.2mm×6.6mmに対し、偽物は12.0mm×7.0mmでした。

(2)L側ハウジングの波紋の向きとベントの位置

写真のようにL側のハウジングに施された波紋模様が逆になっていました。(R側は同じ)
拡大すると波紋の密度にも違いがあるように見えます。

また、下部に空いたベントの位置について、偽物は長方形部分のサイズが大きいためか、間隔に余裕がありません。

(3)R側コネクタの赤色

本物が暗めの赤色なのに対し、偽物は鮮やか過ぎます。
また、本体の光沢についても分かりやすいかと思います。

(4)グリルの形状

グリルについて、イヤーピースでも少し触れましたが、本物が六角形に近い形なのに対し、偽物はほぼ完全な丸になっています。

(5)IE 900のフォント

偽物は本物に比べ、細いフォントになっています。
印字されている位置も左寄りでコネクタから離れています。

4.音質

本物のIE900については前の記事で詳しく触れていますので、今回は偽物のIE900に関して書きます。

本家と比較した時の第一印象として、まず音の籠りが気になりました。
全体のバランスとしては低価格帯にありがちな、低音過多サウンド。
ボーカルを含めた中低域が異様に強調されているので、一聴すると迫力のあるサウンドに聴こえますが、高域に特筆すべき点はなく、本家IE900のような高音質のクリア感のような印象はありません。

聴き比べるとその差は歴然といった結果ですが、本家を無試聴のまま、安かったからと偽物を買ってしまった場合には、こんなものかと受け入れてしまう可能性も十分ありそうです。

次回はこれまでの個人的な知見から、なるべく偽物のIE900を掴まない方法について考えます。


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