YAMAHA YH-5000SEの開封とファーストインプレッション
昨年12月に発売されたヤマハのフラグシップヘッドホン「YH-5000SE」を購入しました。
ちなみに予約開始数分後に予約したのですが、ヨドバシ.comに1stロットがなかったか、よほど数が絞られていたかで、結局発送されたのは1か月以上後の2ndロットとなってしまいました。
現在も各販売サイトにおいて、入荷時期未定の状況となっています。
簡易レビュー
しばらく普段使いとして使用してみました。
イヤーパッドはとりあえずレザータイプを装着し、付属のアンバランスケーブルを接続しています。
手に取った最初の感想は、やはり軽い!の一言でした。
最近はダイナミック型のFocal Stelliaを専ら使っていて、あまり重いとは感じていませんでしたが、それでも重さは435gあります。
手持ちではSENNHEISER HD800Sが370gともう少し軽いですが、平面駆動型のYH-5000SEは320gと更に軽く、同じ平面駆動型、final D8000の523gと比較すると、更にその軽さが際立ちます。
サウンドの第一印象は、期待していたほど高音が伸び切っておらず、なんだか籠っているように感じました。少なくともD8000を初めて聴いた時のような衝撃はありませんでした。
どうやら音量が小さすぎたことが原因のようで、ある程度音量を上げることで、だんだんとその性能の高さが垣間見えてきます。
音のバランスは、どの帯域も主張しすぎず、かなりのフラット傾向。
高域はかなり大人しく、低域も決して多くはなく、一言で表せるような特徴がありません。
敢えて挙げるなら、音量を上げても膨らみ過ぎない、低域の締まりや質感はかなり良いと感じました。
とりあえずはこんな感じで、YH-5000SEは基本性能が高いのは確かなんですが、ヘッドホンに明確な音楽的特徴を求めていると、短時間の使用では中々その良さを感じることも、伝えることも難しいと思いました。
サウンドに関しては他のヘッドホンとの比較も踏まえながら、もう少し探究が必要そうです。
使用感についてはやはり軽さと装着感が抜きん出ている一方で、2mという微妙なケーブルの長さ、付属品の価格、簡易パッケージ版の後出しの噂など残念な一面もあり、総じて癖の強い製品、という印象です。