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まだ改善の余地あり!KOSS Porta Pro Wireless 2.0のレビュー

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KOSSから発売されたPorta Proのワイヤレスモデル最新作「Porta Pro Wireless 2.0」を購入しました。
「Porta Pro」について詳しくは割愛しますが、レトロな見た目から想像のできない明朗サウンドを30年以上前から鳴らしている凄いやつです。
2018年に初代ワイヤレスモデルが発売されましたが、完全には無線化されておらず、およそ6年を経てついに完全ワイヤレスとなってリニューアルしました。
購入から数か月経過したのでようやくのレビューです。

※初代ワイヤレスのレビューはこちら
最強の散歩のお供、KOSS Porta Pro Wirelessのレビュー

パッケージは白から黒に変更されました。

前作と同様、ケースに収納されています。
前作は青のアクセントがありましたが、今回はファスナー部分まで黒でまとめられています。

写真のように、左右のハウジングから下に伸びていたケーブルが省略され、完全ワイヤレスとなりました。
また、後で比較画像を載せますが、カラーリングはオリジナルの有線ポタプロを踏襲しています。
PortaProを象徴するプラスチックの質感はそのままです。

右のハウジングの後ろに基本の3ボタンが配置されています。
オリジナルサイズのハウジングにボタンを後付けしているので小さいですが、問題なく押せます。

充電も右ハウジングから。USB Type-Cになりました。

オリジナルや初代ワイヤレスとの大きな違いが2本になったヘッドバンド。
SNS等の情報によると、コードの代わりにこのヘッドバンドを通じて電気を流しているそう。
そのためかサイズ調整用のスライダーがかなりきつめなので、装着のたびにズレるということはなさそう。逆に収納時などは大変。側圧も若干きつめに感じます。

イヤーパッドを外したところ。このあたりの造りに大きな変更はなさそうです。

付属品は有線接続用の3.5mm~Type-C音声ケーブルと充電用ケーブル。

手持ちの初代ワイヤレスと並べてみました。(イヤーパッドは社外品に交換しています)
左右から伸びていたケーブルとリモコン、バッテリー部分がなくなり、すっきりしました。
また、公式に情報がなかったの重さについて、測ってみると66gでした。
初代が公称70gなので少しだけ軽くなっています。
さらに連続再生時間は12時間から20時間に伸びているので、ハード面での進化が感じられます。

最後にポタプロの有線モデルとワイヤレス2モデルを並べてみました。
こうして見ると、2.0のカラーリングやロゴマークは、オリジナルに忠実であることが分かります。
ちなみに現在のティアックストアの価格は左から6,380円、11,799円(販売終了)、15,180円となっています。

使用感

前作のワイヤレスモデルと比較します。
ハードウェア面の進化により、以下のメリットがありました。

◎前作より改善
・完全ワイヤレスになり、取り回しが段違いに良くなった。軽量な本体や質感はそのままなのでガンガン外に持ち出せる。
・外すたびに緩んでいたヘッドバンドが緩まなくなった
・Type-Cへの変更
・再生時間の増加

一方で、Bluetooth関連の動作には次のような不満点があったため、まだ改善の余地があると感じました。

○前作と同様
・遅延がかなりあるため、用途は音楽や動画鑑賞に限られる。
・ボタンを押した時の反応が半テンポ遅い。
△前作より改悪
・たまに接続が上手くいかないと、スマホ側とヘッドホン側の音量が別扱いとなる場合があり、混乱する。
・再生中に音量を下げると、ゼロ付近のタイミングで少し大きめのノイズが入る。その後音量を上げると水中で聴いているようなローファイサウンドとなり、すぐには元の音質に戻らない。
小音量で聴く時は調節に注意が必要です。

音質

試聴にはXperia 1 Vを使用しています。
Bluetoothのコーデックについて情報がなかったため端末に接続して調べたところ、AACとSBCに対応していました。前作はaptXとSBCだったので、ここも変更点となっています。

2.0の音については、前作やオリジナルと比べて、明確に違いが感じられました。
これまでのPortaProサウンドと言えるような刺激的だった中高音は明らかに大人しくなりました。
相対的に低音の量感は若干増えてますが、こちらもメリハリに乏しくぼわついた印象。
元気なノリの良いサウンドから一転、全体的に今風のよくある音になってしまいました。

※コーデックとスマホOSの相性の可能性も考え、念のためお古いiPhoneでも試しましたが、印象は変わりませんでした。

オリジナルと初代ワイヤレスの音作りは一貫していた一方で、2.0はかなり大人しく、悪く言えばつまらない音になってしまったなというのが、ポタプロ好きユーザーとしての1個人的の感想です。
音だけなら初代ワイヤレスの方が断然好みでした。

これまでのポタプロのサウンドが一番好き!という方でなければ、若干価格は上がりますが利便性は確実に上がってますので、1つ持っておくと良いかもしれません。

個人的にはこれまでのサウンドを踏襲した3.0の登場を切実に望みます。

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