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夏最強の作業用ヘッドホン、nwm ONEのレビュー

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7月に発売されたオープンイヤー型ヘッドホン「nwm ONE」を購入して1か月が経過しましたので、レビューです。
思ったよりも完成度が高く、ここ最近重宝しています。

まずは開封の様子から。

外箱は最近流行りのSDGs簡易包装。段ボール味強め。

内箱のようなもの。他に緩衝材はありませんが、本体に沿った形状でしっかりと保護されています。

本体を取り出しました。今回はダークグレイを購入。
全部品のカラーリングが統一されていて、シンプル極まってます。

左側面。イヤーパッドとドライバの間に大きな空間が開いています。
nwm ONEは正式にはヘッドホンではなく「オーバーヘッド耳スピーカー」と呼称されていて、装着すると耳の真横でスピーカー部分が浮き、周囲の音もそのまま聞こえるような構造となっています。

ヘッドバンド部分は細めでシンプルに印字なし。
頭に触れる部分は一般的なスポンジ素材ではなく、シリコンゴム製。
湿気には強そうですが、交換は無理そう。

ヘッドバンドは無段階調節。内側にLR表記とシリアルナンバー等の情報が見えます。
文字まで本体と同色となっており、シンプルな見た目へのこだわりが感じられます。
Made in Thailand。

下側。左側ハウジングにボタンやUSBケーブルの差込口が集中しています。
その他、スリットが左右に3か所あり、ノイズキャンセリングの逆バージョンとなるPSZ技術で音漏れを防ぐために使用されます。

ボタンは上部の電源ボタンと、下部の+-が一体となった音量ボタン。
位置関係の把握に若干慣れが必要。

イヤーパッドもヘッドバンドと同様のシリコンゴム製となっています。
公式ページによると交換不可とのこと。

内側のドライバ部。網目部分はステンレス製となっており、耐久性はありそう。
非常に細かい穴なので、埃が詰まった際の良い除去方法があれば誰か教えてください。

装着時に角度を調節することで、耳介の正面から音を聞くことができるようになっています。
最大角度は目測で最大25度くらいでしょうか。
ここの調整が音質にかなりの影響を与えます。

付属品はUSB Type-Cケーブル1.2mのみ。

使用感

軽さ○
本体を装着した際にまず感じたのはその軽さ。見た目からも想像できるように、約185gと一般的なヘッドホンに比べてかなり軽量となっています。
一方で、ヘッドパッドやイヤーパッド部分の接触面が小さく、シリコンゴムの厚みもそれほどないため、装着時の密着感、頭部との一体感はありません。”頭に何か付けてる感”強め。

通気性◎
使用中は非常に通気性が良く、肌に触れる部分が最小限かつシリコンゴムなので、夏場気になる耳周りの蒸れは皆無。解放感が凄く、これがnwm ONEを使用する最大のメリットです。
ただ今後長期間使用していくことを考えると、イヤーパッドの交換ができない点は少々気がかり。

音漏れ防止○
周囲への音漏れを軽減するPSZ技術も中々良い感じです。
大きめの音量でもダダ漏れにはならないので、隣にいても何か聞こえるな程度の音漏れのみ。
逆に普段よりも少し音量を絞るだけで、音漏れ皆無と言っていい程の効果を発揮してくれます。

高級感△
つくりは全体的に価格に対して安っぽく感じます。フレームなど金属が使われている部分もありますが、一体的にデザインされているためプラスチック感のほうが強め。
実用的デザイン全振りのため、高級感を求めるようなモデルではありません。

携帯性△
最後に、スピーカー部分が可動するので使用上必須ではありませんが、ハウジング部分は全く回転しません。収納、携帯性という点ではハウジングを180度まで回転できるようにして欲しいですね。

再生時間○
本体は軽量ですが、電池の持続時間は最大20時間と充分。3~4日は充電を気にせずに使えています。

音質

音について触れる前にnwm ONEの装着について。シビアですが、これがしっかり定まっていないと全てがモコモコとした眠たい音になってしまいます。
スピーカー部分が耳の真横にくるようにヘッドバンドの長さを調節し、なるべく耳の形を崩さないようにイヤーカップを装着。耳介と向き合うようにドライバの角度を調整してようやく聴ける音になります。

音質についてはワイヤレス接続での評価になります。
※USB接続も試したところ、スマホとの接続は問題ありませんでしたが、PCとの接続時にかなり大きめのポップノイズが発生したため、扱いには注意が必要かもしれません。

この形状のヘッドホンとしてはかなり頑張っているなという印象。
一番心配していた低音について、不足感はなく、通常のリスニングに耐えうる量は確保されています。地鳴りレベルの低域や、空気の振動を感じるような音圧はありません。
nwm ONEには中高域用に低域と別のドライバが搭載されており、こちらも必要十分量。しっかり聞き取れます。特にハイハットなどの高音の表現は思ったよりも鮮明に聞こえ、良い感じです。

全体的に高音から低音まで偏りなく、まとまりの良いサウンドバランスとなっています。
音楽的な味付けもなく、淡々と鳴らしている印象。
あくまで”ヘッドホンの音”として今一つな点を挙げるとすれば、コンセプトや構造上仕方ないですが、音の出口が狭い範囲に集中し小ぢんまりとした音場となっていることと、ドライバから耳までの空間が開放されているため否応なしに環境音が混ざってしまうこと。
あとはその空間によって音の密度感が少なめな点でしょうか。

ただ、やはりこういった構造のヘッドホンとしての音のレベルはかなり高いです。

総評

nwm ONEの強みは、耳周りの開放による快適な通気性と、リスニング中に環境音も同時に聞けること。
この辺りはいわゆるオープンイヤー型のイヤホンにも当てはまりますが、音質・音場ではサイズ的にnwm ONEに軍配が上がります。
加えて再生時間も本体だけで20時間あることから、室内使用には最適。
もちろん、その音漏れの少なさから屋外使用も十分可能ですが、その場合個人的には携帯性をかなり重視するため、イヤホンに軍配が上がります。(常に装着しておくというスタイルならアリかも・・・)

ただし、室内使用には最適ですが、音質を求めるなら同価格帯のヘッドホンの方が断然良いです。
今現在、メインの機種を持っている方にとって音質的にnwm ONEはあくまでもサブ。その役割は環境音を含めた自然なリスニングと、耳周りの快適さで、音質は平均65点といった感じです。
使用感は唯一無二なので、ここを重視する方にとってはメインになり得る機種。
個人的にはタイトルにも書いたとおり、蒸し暑い夏場、作業用としてながら聴きしたい時、これ以上の機種はないと思います。

最後に、購入を検討する際3万円台後半といった価格は多少ネックです(2万円を切るようであればかなり推してました)。
特徴を理解した上で、これまでメリットを重視するのであれば購入をお勧めします。

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