ニーズにドンピシャ、NOBUNAGA Labs 鶯の開封とレビュー
NOBUNAGA Labsから、初のイヤホン「鶯」発売されたため購入してみました。
パッケージはコンパクト、鶯の文字とイラストが目を引きます。
なお、カラーリングはブラックとシルバーが用意されており、今回はシルバーを購入しました。
内容物はイヤホン本体、ケーブルと収納用ポーチ、イヤーパッドが3セット。
ハウジングはアルミ筐体となっており、片側約3gと非常に軽いです。
上部にNOBUNAGA Labsの文字がありますが、イヤーパッドを装着すると完全に見えなくなります。
ドライバユニットは15.4mmとかなり大きめ。
本体の縁の部分はプラスチックのため、ゴムのように劣化を気にする必要はないです。
使用感
本体は片側約3g、ケーブル込みで全体約17gと非常に軽く、重さは全く気になりません。
ケーブルの取り回しも良好ですが、耳掛け式ではなく、またケーブルスライダーも付属しないため、動くとタッチノイズが発生します。どうしても気になる場合は、別途ケーブルスライダーを用意するか、本体を逆さまに装着して無理やり耳に掛けることも可能です。
その他、色とLR表記で左右の判別もし易く、使用感においてタッチノイズ以外に特段の問題はありませんでした。
音質
全体的に基本フラットに近いですが、中域が若干持ち上がったややカマボコ型のバランス。
インナーイヤー型の宿命としてカナル型に比べると低音は少なめですが、よく出ています。
逆に高音は主張することなく、控えめな印象。
音数が少ない楽曲であれば、ボーカルが思いのほかクリアに聴こえるため満足度は高いです。
ただ、音数が多くなると全体域が満遍なく主張してきて少しゴチャっとした印象を受けます。
イヤホン事態のポテンシャルは高いため、音にメリハリが欲しい場合にはリケーブルを試してみることをおすすめします。
あまり比較できるほどの本数は所有していませんが、特にJust earの純正ケーブルを装着してみたところ、低域は控えめに、高域はより鮮明に、ボーカルが前面に押し出されて面白い程の変化がありました。
総評
購入のきっかけは常用していたインナーイヤー型イヤホンの断線でした。急遽代わりが必要となったところに、このイヤホンの発売を知りました。
インナーイヤー型、8,000円前後の手ごろな価格、発端となった断線が気にならないリケーブル仕様と、まさに今必要としている要素を全て満たしたイヤホンだったため、即決でした。
また、カナル型イヤホン全盛の中、ブランド初のイヤホンとして確実に一定数の需要が見込めるインナーイヤー型、という堅実かつ攻めの姿勢も好印象。
しかも、これまで数多くのリケーブルを販売してきた同ブランドの土俵にも引き込める、リケーブル可能な仕様も個人的に刺さりました。
ちなみに、当初はゲームのVC(聞き専)用として使用する予定だったため、声が明瞭に聞こえさえすれば十分と思っていましたが、久しぶりにイヤホンのリケーブルを楽しむことができ、意外にも好みのサウンドの組み合わせが見つかったことは思わぬ収穫でした。
今後は当初予定していた用途の他、ながら聴きにも活躍しそうです。