SENNHEISER IE900の偽物を本物と徹底比較してみた
人気メーカー、モデルには必然ともいえる偽物問題。
SENNHEISER IE900も2021年に発売されて以降、現在も中古販売店やオークション、フリマサイト等で多くの偽物とみられるものが出品され、そして売れています。
本来はあまりこういったものを購入して販売元に利益を提供することは望ましくないのですが、今後の啓蒙のため注文しました。
といっても購入は2023年のこと。当時のTwitterで簡単な比較画像を載せていましたが、2年が経過した現在も市場の状況は変わっていないようなので、更に詳しい情報を掲載します。

購入先はAliexpressから。2023年当時は約2万円でしたが、2025年現在は似たような商品が約1万5千円で販売されているようです。大体2週間ちょっとで到着しました。
手持ちの国内正規品と並べて撮影していますので、真偽判定の参考にしてください。
あくまで以前購入したものとの比較なので、流通している全ての偽物に共通する情報ではないことに注意してください。
1.パッケージの違い

ちゃんとビニールで梱包されていました。
(1)色味と手触り

外箱を並べたところ。偽物の方は全体的に黒が強く、暗い感じがします。
手触りも表現が難しいですが、触ると本物はサラサラ、偽物はインクが指に引っかかるような感じです。
この辺りは本物と並べて分かる違いなので、偽物だけでの判断は難しいかも。
(2)モアレの有無


印刷部分を拡大したところ、偽物のパッケージは本物をスキャンしたためか印刷の質が低く、モアレが発生しています。
同じようにWEB上で販売されている中古品の写真にもモアレが見えるものがありますが、撮影したカメラの性能や撮影条件による可能性もあるため、判断は難しいかと思います。
ただ、実物のパッケージを見る際は重要なポイントとなりそうです。
(3)IE 900の書体と質感


光沢のあるIE 900の文字について、本物よりも偽物の方が僅かに幅があります。
文字の部分を指でなぞると本物はほぼ平面であるのに対し、偽物のほうは明らかに盛り上がりが感じられました。
(4)折り目部分の切れ込みと封緘シール



かなり細かいところですが、パッケージの底の切れ込みについて、本物の方が若干斜めに角度がついているといった違いがありました。
また、底面の箱を閉じている丸形の封緘シールの位置、サイズも異なっています。
シールのサイズについては偽物が約2.5cm、本物が3.0cmでした。
(5)ホログラムシールの有無、シリアルナンバー

裏側を見ると今回購入したものには正規品を示すホログラム付のシールが貼られていなかったため、明らかに偽物だと分かります。
ただし他の偽物にはシール付きのものが多い印象なので、あくまで一例として。
また、右下のバーコードのシール下部には本来、中身と共通するシリアルナンバーが印字されています。また後で触れますが、偽物のシリアルナンバーは7679となっていました。
もし中古品で同じシリアルナンバーの商品があった場合は要注意です。
(6)ツメの形状と配色

開封した箱のツメ部分の角の形、配色の割合にも違いがあります。

左右部分の長さにも違いがありました。こういった見えない部分の造りにはあまりこだわっていないようです。
2.内箱、付属品の違い
(1)ロゴのクオリティ




内箱に印字されているロゴについて、本物は綺麗で厚みも均一な一方、偽物には掠れやインクを押し付けたような厚みがあり、明確にクオリティの差が感じられます。
(2)スポンジの質感


本体を保護しているスポンジについて、偽物の方が目が粗く、色味も違っています。光沢も強め。
また、偽物の方にはメーカーロゴの印字された薄紙がありませんでした。ここも1つのポイントとなりそうです。薄紙についてはこちらの正規品購入記事を確認してください。
(3)保証書

保証書には通常シリアルナンバーと担当者のサインが書かれていますが、今回の偽物は空白となっていました。逆に、自由に書き込むことが出来る仕様、とも言えます。
英語とドイツ語の文章があり、本物はドイツ語だけ薄く印刷されていますが、偽物は全て同じ濃度です。
本物は右下に検印スタンプが押されており、インクの掠れも確認できますが、偽物は明らかに印刷されたものとなっています。
また、日付は偽物に多いと言われている2021年4月1日となっており、中古品がこの日付の際は注意が必要です。

IE 900のフォントも外箱と同様、本物に比べて横幅があるように見えます。
(4)イヤホンケースの色と品質

付属品一式。イヤホンケースの色が明らかに異なっているので、詳しく見ていきます。


中心の金属ロゴ周りについて、偽物の方がケースの凹みが大きくなっています。
また、チャックの閉じ具合からも品質に明らかな差がみられます。


ケース裏側の金属プレートの表面にも明らかなクオリティの差がありました。
偽物のシリアルナンバーは12861となっていますが、外箱にあった7679と食い違っています。
128621の番号にも要注意です。
(5)乾燥剤

ケース内部の乾燥剤も異なっていますが、重要度は低そうです。
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