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ゲオのレトロヘッドホンを本家ポタプロと比較レビュー・・・するまでもなかった

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8月にゲオから発売されたレトロヘッドホンを買ってみた。
あまりにもKOSS PortaProそのままだったことから、発売当初話題になったモデルである。
店頭や通販サイトで大体3,200円で販売されており、面白半分で買ってみたはいいが、製品自体には全く期待していなかったので、購入してから開封までかなりの期間が空いてしまった。

パッケージはおしゃれなイラスト風。ONE EAR RETRO HEADPHONEの文字はあるが、型番ではない。正式には「GRFD-ORH H1」というらしい。
首にかけている構図なのは、こちらがメインの用途ということだろう。


このように開けて店頭でも本体を確認できる。
マルチポイント対応が目玉らしい。


本家と同じように丸めて収納できる機能もそのままに再現されている。


横から見るとポタプロと瓜二つである。
さすがにロゴはないようだが、側面のスイッチまで丁寧に再現されている。
「YOUNG&ATTITUDE」の文字は直訳すると「若さと態度」。考えるな。


ただしこのスイッチ、説明書にも書いてあるようにただの飾りとなっている。
コストを見た目に全振りしたのだろう、この努力は逆に感心してしまった。
本家では一応、ハウジングの角度を僅かに調整する機能はあった。


イヤーパッドを外すと受話器が出てきた。聞ければ良いのだ。


リモコンとバッテリー部分は当然安っぽいが、8時間はもつらしい。
さすがにType-Cとなっていて、本家より一歩リード。
ケーブルは布巻でくせ強め。
ちなみに装着すると下側が音量+ボタンとなる。謎。


付属品は充電ケーブルの他、替えのイヤーパッドが付属している。
本家のイヤーパッドが劣化していたので、これが一番うれしい。


いよいよ本家ポタプロのワイヤレス版と比較してみる。
そっくりだと思っていたが、こうして並べると微妙に形状が違うのがわかる。
また、ハウジングには本家のように穴が開いていない。


ケーブルは本家の方が少し短めで、リモコン類の位置も高い。
レトロヘッドホンの方は布巻のせいか癖がつきやすくなっている。


ドライバ部分を見比べると本家の作り込みがよく分かる。


付属のイヤーパッドは本家にも装着できた。
ややサイズが大きく厚みもあるが、これが一番の収穫だろう。

音質 

スマホとペアリングが完了し、再生するとどこか懐かしいシャカシャカ音が聞こえてきた。
価格差はあれど、まず圧倒的に低音がない。足りないのではなく、ない。
ポタプロも同じ耳乗せ型だが、それでも及第点以上の低音はあった。
このヘッドホンで低音を聞こうとすると音量を上げる他ないが、そうすると中高域のボリュームが大変なことになってしまう。
更にその中高域も不自然に強調されているせいか、異様なほど耳につく。
数日試して慣れてはきたが、言葉を選ばずに言うと不快な方向性にあり、とても長時間使用する気力はなかった。
また、改めてPortaProの完成されたサウンドバランスの良さを認識する結果となった。

以上から、このレトロヘッドホンは低価格で実現できる装着時のファッションこそが真の目的であり、リスニングはその副産物と考えられる。

ちなみにファッションとリスニングの両方を求める場合は、価格は張るが圧倒的にPortaProをお勧めする。
このワイヤレスモデルは既に終売しているが、先日、完全ワイヤレスとなった新型PortaPro Wirelessが発表されている。
国内販売は未定だが、公式ホームページでは既に販売されているようなので個人輸入するのもアリだろう。
https://koss.com/products/porta-pro-wireless

円安の影響もあり価格は15,500円と大幅に上がってしまうが、初回購入では15%割引されるらしく、送料含めても15,000円を下回るようだ。

有線モデルであれば昔よりも高くなってしまったが、今でもAmazonで買える。

B00VSJYAXA

Koss PortaPro Headphones with Case by Koss [並行輸入品]

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