ワイヤレスイヤホン入門におすすめSudio VASA BLAのレビュー
同メーカーはスウェーデン発のブランドということで、北欧製品初レビューとなります。
公式ページによる製品仕様はこちら。
| 型番 | VASA BLA |
|---|---|
| ドライバ | 10,2 mm口径 ダイナミック型 |
| 出力音圧レベル | 112 dB SPL @ 1 kHz |
| インピーダンス | 32 Ω @ 1kHz |
| 再生周波数帯域 | 18 Hz – 23 kHz |
| 形式 | カナル型, Bluetooth 4.1 |
| バッテリー稼働時間 | 最長8時間 |
重量について記載がありませんでしたが、実測でおよそ14gととても軽いです。
以下、開封の様子です。
パッケージングはシンプルかつコンパクト。特筆事項はありません。
内容物一覧です。
本体とケーブル、イヤーピース、クリップ、本革製キャリーケースが付属します。
イヤーピースは本体に装着されていたものも含めて4サイズ5ペアあります。
クリップについてはワイヤレス接続でイヤホン間のケーブルも短いこともあり、使用しませんでした。
説明書にはきちんと日本語表記もあります。特に読まずに操作できるシンプル設計です。
イヤホン本体です。バッテリーが別になっているため、非常にコンパクトで軽いです。
下部に小さな孔がありますが、装着時の音漏れはほとんどありません。
ケーブルはきしめん状になっており、くるっと丸めてポケットに入れていても殆ど絡まることはありません。
LRの文字は小さいですが、バッテリーとリモコン部分の位置で左右の判別は容易です。
本体ノズル部分にはメッシュがありました。この辺りのメンテナンス性は個人的に重要視しています。
R側のリモコン部分。チープな感じではありますが、存在を主張せずに良いかと。
「＋」が上側になり、マーク上部に接続状況等を表示するランプがあります。
恐らくは接続解除忘れ防止のため、使用中は常にランプが点滅します。聴いている本人には見えませんが、個人的に気になります。
充電はL側ユニットよりUSB接続で。フル充電で最長8時間の使用が可能だそうです。
付属ケースは高級感がありますが、個人的にワイヤレスイヤホンは軽く丸めてポケットや鞄にそのまま突っ込むスタイルなので、使用しませんでした。
ここからはiPhone 7との接続による音質と使用感についてです。
音
若干低域が強めですが、ほぼフラット。
低域については程よく締り、量感もこのサイズでは十分だと感じました。
ボーカルは埋もれることなく良く聞こえます。どちらかと言えば男性ボーカル向き。
高域についてはあまり伸びず、少し物足りなさを感じます。ハウジングにはアルミニウムが使われているそうですが、そういった金属的な響きはありません。
音場的には少し小ぢんまりとした印象も受けました。
あとほんの少しでもいいので高音域の爽快感がプラスされれば、価格以上のサウンドとなっていたかも。
使い心地
本体の軽さとワイヤレス接続のため、快適そのもの。接続不良もほとんどありませんでした。
バッテリー容量も移動中や休憩時の使用であれば２～３日は持ちます。
ただ残念ながら、ランニング中など激しい上下運動がある場合に、バッテリー部分が大きく動くため、イヤホンが何度も外れてしまいました。
試行錯誤の結果、左側本体だけを逆さに装着し、ケーブルを耳に掛けることで解消はしましたが、あまりスマートではありません。
運動時の使用を考えている場合は、同社からウイングが装着されたTREシリーズがあるため、こちらが良いでしょう。
総評の前に、下記公式ページからSudio製品を購入する際に、クーポンコード「hpep」を入力することで、定価の15%引きで購入することができます。
http://www.sudiosweden.com/jp/
今回のVASA BLAの場合、表示上は13,800円ですが、注文画面に進むとTax Free -2,760円と、クーポン適用で-1,656円となり、9,384円となります。
総評
ということで総評です。
音質的に満点には届かないものの、利便性と実質1万円を切る価格を考慮すれば、ワイヤレスイヤホン入門の候補として文句なしに挙げられる製品であると思いました。
音質に妥協しない場合は他社のより高価格帯のものを、ランニング用であれば同社のTREシリーズ、もしくは他社製品を検討したほうがいいでしょう。
この価格と利便性だからこそ「ちょっとワイヤレスイヤホンに手を出してみようか」という方におすすめできる製品です。