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ヘッドホンオーディオにパラダイムシフトを、final D8000のレビュー

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final D8000を年末に購入して2ヶ月を経過したので、ある程度感想をまとめておこうと思います。

使用感について

購入を検討していた時にまず気になったのが523gという重さ。ヘッドホン祭の会場で初めて試聴した際にも少々重く感じていました。

しかし実際に購入し、使用してみたところ意外と気になりません。幅広なヘッドバンドと肌触りの良いイヤーパッドのおかげで装着感は良く、長時間のリスニングでも頭頂部や側頭部が痛み出すことはありませんでした。

さすがに頭を前後に傾けると重さでずれてしまうため、ゲーム用途などには不向き。リラックスした体勢でじっくり音楽に浸る、これに尽きます。(購入動機の一つとなった、ネジ止め構造によるメンテナンスのし易さ。関連して軽量パーツの発売を淡く期待したりしなかったり・・)

それから、当機の購入を検討している方で気になる人はいないと思いますが、開放型のため音漏れします。本当に気持ち良い音を鳴らすので、ついついボリュームを上げがちになり、音漏れも凄いことになります。

同じく周囲の音もガンガン入ってくるため、雑音の多い量販店内での試聴ではその魅力の全てを味わうことは難しいかもしれません。是非とも、静かな環境での試聴をお勧めします。

付属のヘッドホンスタンドも、場所はとりますが使用した方が良いです。

フレームの淵を引っかけるという慣れない構造のため、否応なしに慎重に扱うことになります。ただ、一度掛けてしまえば、よくあるヘッドパッドに跡が残る等の心配はなく、極力各部に負荷を与えずに保管することができます。

ちなみにフレーム内側に貼られている透明なシールは、スタンドとの接触による傷を防止するためのものだそうで、剥がさずに使用すると良いとのことです。ツイッターから丁寧に教えて頂きました。


付属ケーブルについては若干太めのツイスト構造ですが、非常に柔らかく取り回しやすいです。

普段使うことはありませんが、3.5mmミニプラグのケーブルが付属していることも出先での布教用にグッド。

音について

各方面でその革新的な構造などの説明が上がっていますが、難しいことは抜きに一個人が聴いた感想を記します。

現在の環境はPC→LUXMAN DA-200→D8000。

個人的にD8000は、もう少しモニター寄りのカチッとした音の方がハマるような気がしますが、ひとまずは上記の構成となっています。

 

まず印象に残るのは音全体を支える低音の質と量。開放型とは思えない重厚な低域ですが、その後も膨らんで間延びすることなく、欲しいタイミングでスッと消えてくれます。この制動力がD8000のサウンドを確立する要だと思いました。

先にも書きましたが、音が消える瞬間まで聞き入るためにも、静かな環境での試聴をお勧めします。

ボーカルを含めた中域についても、低音に埋もれずしっかりと前に出ています。平面駆動型の本領発揮と言わんばかりの、低域からのつながりの良さとボーカルの自然さが際立ちます。男性、女性ボーカルのどちらかが苦手ということはありませんが、特筆すべきは個人的重視ポイントの一つである女性ボーカルの生々しさでしょうか。BGMとの両立を前提に、ブレスなど細部の表現まで聞き取りやすく、かつ不自然さを全く感じさせない声の再現性は見事。

高域も不足感はなく、ただただ自然に真っすぐ伸びています。耳に刺さるようなキツイ音は全く出てこないので、少々音量を大きめにしても大丈夫。ここは美音系のDA-200の影響もあるかもしれません。存在感のある低音と比べると大人しい印象を受けるかもしれませんが、ほどほどに落ち着いた高域が個人的には長時間のリスニングに向いていると思います。

 

全体としては中低域が少し強めですが、各帯域が高いレベルかつ自然にまとまった安定感のある音。音のバランスには個人の好みがあると思いますが、ほとんどの人が一聴して「良い音」と思える水準のサウンドを実現していると思います。

音場はスピーカーで聞くような広大なものではなく、あくまで開放型ヘッドホンの域を出ない程々の広さ。ボーカルは基本的に脳内定位するので、普段からスピーカーよりもヘッドホンに慣れ親しんでいる方なら違和感なく楽しめるでしょう。

基本性能の高さから、苦手なジャンルを持たない万能型。強いて挙げるなら、激しい曲調のロックなどは他のドンシャリ密閉型ヘッドホンの方が好み、くらいでしょうか。私が普段聴くような女性ボーカル中心のアニソン、インスト系のほとんどはD8000でカバーできていると思います。

最後に

昨年、D8000を知るまではヘッドホン環境にある程度満足しており、過去にも平面駆動型ヘッドホンはいくつか試聴していましたがどれも購入には至っていませんでした。しかしD8000を試聴してしまったが最後、音のつながりとボーカルの自然さ、低域のエネルギーと制動力、いつまでも聞いていたくなるサウンドに惹かれ、その日にはほぼ購入の決意を固めていました。

もちろん値段に躊躇しなかったといえば嘘になりますが、公式ショップからの後押しもあり、自分史上最高額となるヘッドホンの購入に踏み切った次第です。

まさに私の中でヘッドホンに対するパラダイムシフトが起こった瞬間でした。

 

購入時の様子はこちらから。

final D8000の開封とファーストインプレッション

 

FINAL DIRECT SHOP:http://final-audio-design-directshop.com/

再度の宣伝になりますが、ダイレクトショップで初めて購入する際には、お友達紹介割引でID「hpplusep」を使って頂けると嬉しいです。10%OFFで購入でき、私にもポイントが付与されます。

 

先日、final公式のシルバーコートケーブルを購入しましたので、次回はそのレビューの予定です。

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